ベートーヴェンの音叉と「クロイツェル・ソナタ」

20170930013915.jpg
ベートーヴェンの音叉が大映図書館に保管されているそうです。この音叉は、455.4ヘルツらしく、イギリスでは、これぐらいのピッチが使われていた頃があったようですが、ウィーンでは433だったことから、なぜベートーヴェンがこのピッチを使っていたのかが気になるところです。(ちなみに、現在の国際基準ピッチは、A=440Hzです。)

1803年、ウィーンにいたベートーヴェンは、リヒノウスキー候から、プリンス・オブ・ウエールズ公に仕えたイギリスのヴァイオリンニスト、ブリッジタワーが出演する演奏会への協力を依頼されます。そこでベートーヴェンが、ブリッジタワーために作曲した曲が「ヴァイオリン・ソナタ第9番」です。譜面を見たブリッジタワーが譜面に手を加えたところ、ベートーヴェンは「もう一度だ、相棒!」と叫けび、飛び上がって喜んだとのこと。そして、ブリッジタワーに音叉を贈ります。
しかし、その後2人は女性をめぐって不仲になり、ベートーヴェンは「ヴァイオリン・ソナタ第9番」をフランスのヴァイオリンニスト、ルドルフ・クロイツェルに贈呈しました。ブリッジタワーのために書かれた曲ですが、「クロイツェルソナタ」の愛称で親しまれているのは、こういう背景があったようです。ただ、クロイツェル自身は、自分にふさわしい曲とは思わず、弾くことはなかったようですが。

さて、ベートーヴェンがブリッジタワーに贈った音叉ですが、ブリッジタワーから作曲家のホルストやヴォーン・ウィリアムズなど何人かの人の手に渡った後、1992年、ヴォーン・ウィリアムズの奥さんによって、大英博物館に寄贈されたとのことです。

ベートーヴェンは、ブリッジタワーがイギリス人だったことから、455.4ヘルツの音叉を贈ったのでしょうか。

当店では、「ヴァイオリン・ソナタ第9番」の楽譜も取り扱っております。 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です