エリック・サティ 「スポーツと気晴らし」

20171007020012.jpg19世紀末から20世紀初頭のパリ、モンマルトルは芸術家が集まる街でした。その芸術家たちの中に、サティもいました。パリ音楽院を退屈すぎるという理由で退学し、22歳の時に、モンマルトルにある有名キャバレー「シャ・ノワール」でピアニストとして働いて生計を立てます。サティは、客の邪魔にならない、家具のように、空間に溶け込む音楽を心がけ、意識的に聴かない音楽を目指して作曲していたようです。その音楽は、西洋音楽に大きな影響を与え、ラヴェルやドビュッシーも、「その多くの作曲技法はサティによって決定づけられたものだ」と公言しています。「イージーリスニングの元祖」や、「現代音楽のルーツの1つ」と言われるサティの音楽。今では、BGMは当たり前のようにお店やテレビで流れていますが、サティはこのような時代が来ることを予想していたんでしょうか。

サティの「Twenty Short Pieces For Piano」入荷しました。この楽譜は、モード雑誌「ガゼット・デュ・ボン・トン」の発行人が企画し、900部限定で1914年に出版された「スポーツと気晴らし」の英語版が復刻されたものです。テニスやヨット遊びなど、当時の上流・中流階級の余暇の楽しみ方をイラストレーター、シャルル・マルタンが描き、それに合わせた曲をサティが作曲しています。

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